Uncategorized

No Title

どうにもなりそうにない、

それなのに体は勝手に始めたがるのだから私は情けなくて仕方ない

 

いつもみたいに出会い頭に片手間に初めてそれから裸で坂道を転げ落ちていけばいいというのに 何も始まっていないうちから服の一枚も脱がないどころか営業スマイルすら切り崩せない間柄のうちに体だけは馬鹿みたいに待ち構えていて恐ろしいことに早くも忠誠さえ誓って

 

誰とでも寝たいのに、

 

あのデカい男の一挙一動一挙手一投足に勝手に紐づけられて、

 

阿呆な私は胸を焼き唇を震わし、手に汗をかいて、それなのに目の前には何もつかむものがないというのだから途方に暮れるしかない

 

私のものになると言ってください

 

セックスするのがこんなに難しく感じるなんて 私は本物の阿呆で、 手に入れてから愛すかどうか決めたらいいというのに 先に愛してしまってもう手に入れるしかなくなっている

 

私がすれ違いに殺されたがる逆通り魔なのはいつものことなのだけど

 

ああ、 名前がついた男を欲しいと思うなんて馬鹿げてる

 

ただの若い男、浅黒い男、あるいはただの肉体つまり美味しいバナナ。

そういうところからふいに繋がって 場合によっては言葉が耳に飛び込んできて、視線をあげて初めて顔を認識し、なるほどそこから目が付き鼻が付き、名前を憶えてバナナは一人の男になっていけばいいというのに

 

始まるかわからんのにも関わらず惚れちゃって、

笑える程に効率が悪くて おまけに手に入れ方も分からないし、

名前がついてしまえば私は彼を尊重するしかなくて、

ただただシチュエーションを待つしかないし、 そういうたぐいの努力もしたことがないし、

彼を認識して言葉を交わすたびに、私の内側は勝手に出来上がっていっちゃって、

パンパンに膨らんだ風船あるいは一瞬後には枝から落ちる熟れに熟れた柿みたいに、

それは破裂する一刺しを待っているのだけど、

待っても針は愛想笑いばかりで刺してくれないから私はもうほんとにどうしようもない。

 

笑って、

まとめ髪にうつむき加減でもって敬語で今日の天気について話している私は、

ここに来るまでにどんな妄想をあなたに抱いていたか、

独り相撲に本当に笑えて仕方ない

 

おすすめ