田舎町の夏にはどうして、
白いコットンのワンピースと麦わら帽子が似合うのだろう。
場違いな感じで、大きめのキャリーケースを引いていればなお良い。

ところが今から乗るエロティックバスは、
荷物はもちろん、洋服だって必要がない。

夏だけの遊び。
38度。だれも通らないアスファルトの上は熱せられていて、
締め切られたバスの中には、どうにもならない欲望がぎゅうぎゅう。

乱交パーティははじめてではない。
では、乱交バスは?そして、こんな 田舎は?

どうして知らない場所の悪事はこんなにも懐かしい。

そして、興奮する。
簡素なアルミサッシ扉をカラカラと開けて、停留所の中に足を踏み入れれば、
「引き金がひかれる前」の欲求が、幾人もの人の形をとってかろうじて座っている。

一触即発それが良い。肌に刺す無遠慮な視線という刺激は、太陽よりも強烈で、
なにしろ服の中にまでさし込んでくる点で、違う。

マダムよろしく気取った足取りで、ハイヒールがギイと床を鳴らし、
一歩、一歩歩いて行く・・・・。欲望の真ん中を。
寂れた停留所、腹を燃やす欲望で動けない男たち、

まるっきり場違い風の女。
だからこそ、着飾るのが良い。気取るのが良い。
脱がされるために着飾らずにはいられない。

犬のように舌を垂らしているのではないかと心配になる。
どんなに顎をそらし気取っていても、見えないしっぽが盛んにふられて、
彼らに、赤く潤んだ尻を猿のようにつきだしている気がしてならない。
「あら、私はただバスを待っているだけよ」。涼しい顔をしていながら・・・

バスを待ちたいというのに、椅子に座る前に、一人の男が近づいてきて、
さも当然のように、私の体に手を伸ばす。

実に自然なことで、だけれどもフライングした欲望はあまりにもはしたない。
バス出発まで、待たなければ・・・。
ところが引き伸ばされたゴムがはじかれるように、ぱちんと音がなって、
どの手ももう、止まらない。

尻の上までまくりあげられた私のスカート。その奥のパンティは茶色だというのに、
それをつまむ男の指よりも、はるかにきれいな色をしている。
振り返って失望する必要はない、私は目を落として男を見ない。

代わりに震えるかかとに力を入れれば、別の手が伸びてきてひょいと足首が掴まれる。
片足立ちのバレリーナは、おぼつかない足元を支えてもらう代わりに、
指達へ下着の中への侵入を許す。交換条件。

さっきまで、水蒸気のようにあたりを漂っていた熱と欲望は、ついに沸点に達して、
液体という実体となって私の体にしずくを張り付けていく、白く。

ぬるりとした液体が大好きだ。
唇から唇へ。それから舌へ。ときおり誰かのひげが頬をこする。
所有者のない液体は、線を描き、玉をつむいで、ゆっくりとふとももをたどり落ちていく。

4・5・6…。人数よりも、数えやすいものがある。ところが私の手は二本しかない。
心配しないで。私は目を伏せたまま微笑みかける。
新しい男についぞさっき空いた通路を提供するために、ふたたび膝の力を抜く。

バターよろしく、仕上がりまで練りに練った7ピースは、
実にいい具合に混ざり合っている。
ふと床に目をやれば、窓から斜めの西日が差し込んでいることにきづく。

かごめかごめ・・・。カゴの中の鳥は…。
囲め囲め・・・。

どうにも欲望は止まらない。どこか遠くの田舎町。バス停留所。
忘れ去った夏の日の過去に、男たちとの気のおけない裸遊びは実によくリンクする。
西日がへその当たりを照らし、産毛を金色に光らせる。

尖った乳首はジンジンと熱を伝えて、へその裏側から燃えるようになって、
早く四つんばいにして、それから、本当にほしいものを、私のほしいようにちょうだい。
順番で囲みながら。

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